日本酒のお猪口(ちょこ)の由来は?どうして蛇の目が書いてある?

日本酒の知識

日本酒を飲むときに欠かせないおちょこ。漢字では「お猪口」と書きますが、どうしてこのような呼び方になったのでしょうか。
そして、どうしてお猪口の底面には二重丸◎の蛇の目が描かれているのでしょうか。

お猪口について気になるあれこれを解説します!

お猪口の由来

お猪口の語源については諸説あるらしいですが、1番もっともらしいと言われているのが「ちょく(猪口)」から転じた説。

語源由来辞典によると、「ちょく(猪口)」はちょっとしたものを表す「ちょく」、飾り気がないことや安直を表す「ちょく(直)」と考えられるそう。
また、読んで字のごとこ「猪の口の形に似ているから」という説もあるようですが、漢字の猪口は当て字として使われているため語源とは違うとのことです。

お猪口に描かれている蛇の目◎の意味

お猪口の底面に二重丸が描かれているのを見たことがある人も多いですよね。
あの二重丸は「蛇の目(じゃのめ)」を呼ばれていて、お酒の質をチェックするときに役に立つために描かれています。

利き酒をするときは、香りや味わいだけでなく色や質感も大切な要素となります。蛇の目では、白い部分で日本酒の「透明度」、青い部分で「光沢」を測るとされています。

蛇の目が青(藍)色の理由

白い器に描かれる蛇の目は青(藍)色が一般的ですが、その色にも理由があるとか。日本酒は一見透明ですが、よく見ると少し黄味がかった色のものが多く、特に純米酒では山吹色ともいわれるほど色がついているのです。

色相環の図でいえば反対の位置にある色を補色といい、赤の補色が緑、そして黄色の補色が青紫色となります。つまり、蛇の目の青(藍)色は日本酒の黄色を引き立たせるための色となっていたのです。

お猪口1杯に入る量は?

お猪口には、少し傾けただけで飲み切れるほど小さいもから手で握るほどの大きさまで、さまざまなサイズが存在しています。
サイズの単位では「勺」が使われていて、1勺お猪口、2勺お猪口といった呼び方をするそう。
「勺」は現代ではあまり聞きませんが、体積を表すために古くから使われていた単位。1勺=約18mlとされているため2勺で約36ml、4勺で72mlです。
ちなみに、1合は10勺なので2勺お猪口5杯分、1升は10合なので2勺お猪口50杯分となります。

お猪口とぐい吞みの違いは?

お猪口もぐい吞みも日本酒を飲むための小さな器であることは同じですが、どのような違いがあるのでしょうか。

ぐい吞みの語源は「グイっと飲む」「グイっと掴んで飲む」からきていると言われることが多いですが、定かではありません。

お猪口は陶磁器製のものが多いですが、最近ではガラスや木製のものもあり、ぐい吞みもさまざまな素材で作られていることから素材の違いではなさそうです。

お猪口とぐい吞みに明確な基準や違いというものがないようですが、個人的見解では蛇の目が描かれているものはお猪口、そうでないものに関しては小ぶりなものがお猪口、そうでなく掴んで(握って)飲むものがぐい吞み…というような違いになるのではないでしょうか。

小さいお猪口はつい飲みすぎてしまうので注意

お猪口で日本酒を飲んでいると、お酒のおいしさもさることながら誰かと話しながら飲むことで、自然と飲む量が増えています。お猪口が小さいためあまり飲んでいないように感じますが、気づくとへべれけになるほど飲んでしまっていた…なんてことも。
お酒は適度な量で、無理のない範囲で楽しむのが一番ですね。

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